恋草こいぐさ)” の例文
旧字:戀草
「いま」に忍ぶの恋草こいぐさや、誰れにめとか繰返し、うたふ隣のけいこ唄、宵はまちそして恨みて暁と、聞く身につらきいもがりは、同じ待つ間の置炬燵、川風寒き欞子窓れんじまど、急ぐ足音ききつけて
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)