怨靈をんれう)” の例文
新字:怨霊
たツた僅かのあひだ見ないうちに、身體までが實際あんなに影の薄い怨靈をんれうになつてしまつたのかと思はれた。
寢てゐる病人はまたうなされ出したが、今度は何かの怨靈をんれう盤石ばんじやくの重りを以つて息の根を押し止めようとしてゐるのを、四苦八苦のもがきで逃げようとするやうなありさまがあり/\と見えた。