忠精たゞきよ)” の例文
戸塚、竹内はジイボルト門下の蘭方医である。そして老中の有力者水野和泉守忠精たゞきよは蘭方医を信用してゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
志村玄叔良愷げんしゆくりやうがいが柏軒の門に入つたのは此年丁巳であつた。出羽国山形の藩士で、当時の主君は水野左近将監忠精たゞきよであつた。良愷は天保九年生で二十歳になつてゐたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然るに老中の有力者たる水野和泉守忠精たゞきよは蘭方を尊崇してゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)