志願しがん)” の例文
わしは、おどろいて、『えっ、今夜こんやだけ。』とたずねると、『ぼくは飛行兵ひこうへい志願しがんしたので、あす南方なんぽう出発しゅっぱつするのです。』といったが、たぶん、あの学生がくせいさんはかえってこまいとおもったのさ。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「だめでさあ、わっしもずいぶん目をかけました。でもどうしてもだめなんです。あいつは隊をさがってからもとの大工だいくにならないで巡査じゅんさ志願しがんしたのです。」「そして巡査じゅんさをやったんですか。」
バキチの仕事 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「ぼくは日本がすきだったから、志願しがんをしてやって来たのさ」
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そうだ、その乗り手にはぼくが志願しがんする」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
良ちゃんも鉄ちゃんも骸骨志願しがんだ。
骸骨館 (新字新仮名) / 海野十三(著)