“御転婆”の読み方と例文
読み方割合
おてんば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千代子はただ笑いながら、大丈夫よと答えただけであったが、ふと縁側えんがわの椅子に腰を掛けている僕をかえりみて、いっさんもそう云う御転婆おてんばきらいでしょうと聞いた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そうさな、まあ御転婆おてんばな点だけは幾分認めない事もないが——」
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「なに趣向も何も有りゃしません、ただその上から飛び下りて見ろと云うんですわ、三つや四つの女の子ですもの、そんな御転婆おてんばな事が出来るはずがないです」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)