御相おんそう)” の例文
「皇位に即かせ給うべき御相おんそう、天下のことお諦め給うな」今、宮の胸によみがえったこの言葉は、源三位頼政の進言と相俟あいまって、強い啓示となった。
今夜大塔宮護良だいとうのみやもりなが親王様には、十津川とつがわの郷をお出ましになり、明日小原こはらに差しかかられまするが、大不忠の者あらわれて、大難にお遭いあそばさるる御相おんそう、未然にまざまざ現われたり。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)