御案おんあん)” の例文
御前様おんまへさまには追々おひおひあつさに向ひ候へば、いつも夏まけにて御悩み被成候事なされさふらふこととて、此頃このごろ如何いか御暮おんくら被遊候あそばされさふらふやと、一入ひとしほ御案おんあん申上参まをしあげまゐらせ候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それのみ心に懸り候余さふらふあまり、悲き夢などをも見続け候へば、一入ひとしほ御案おんあんじ申上まゐらせ候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)