御旅所おたびしょ)” の例文
一、翌日より大工頭、下奉行等社家しゃけ一同の先達せんだつにて、御本社ごほんしゃ、拝殿、玉垣を始め、仮殿かりでん御旅所おたびしょにいたるまで残らず見分。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ひとりは本所の御旅所おたびしょの近所に屋敷を持っている平井善九郎というお旗本ですが、連れの一人は判りません。刀を
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いえ、それが妙なんで、下ッ引を総出にして江戸中の尼寺はもちろん、御旅所おたびしょ弁天や表櫓おもてやぐらの比丘尼宿を洩れなく調べましたが、家出した者も駈落ちした者もおりません。
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
毎年五月三日には、競馬くらべうまが社前の馬場において、暗闇の中で行われる。四日には拝殿において神楽が執行される。五日には大神事として、八基の神輿が暗闇の中を御旅所おたびしょに渡御とある。
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)