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御成門
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おなりもん
ふりがな文庫
“
御成門
(
おなりもん
)” の例文
宇田川町で電車を下り、
御成門
(
おなりもん
)
の方へ一直線に急ぎ、またの電車線を横切つて、自分がきのふまで陣取つてゐたところに行つて見た。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
被遊て
源徳院殿
(
げんとくゐんでん
)
と號し奉るなりよつて
去頃
(
さるころ
)
家重將軍
(
いへしげしやうぐん
)
是へ爲成候に付御成まへ
俄
(
にはか
)
にあたら敷
御成門
(
おなりもん
)
として出來ければ
淨土宗
(
じやうどしう
)
のともがら是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
三島町の角を、
御成門
(
おなりもん
)
の方へ、今の赤十字本社のある増上寺の学寮の前まで来ると、後ろからヒタヒタと
跟
(
つ
)
けて来るらしい足音が聞えます。
銭形平次捕物控:013 美女を洗い出す
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
振返ると、松林の
梢
(
こずえ
)
をぬいて、意外なくらい近く、その山門が見えた。来るときには
御成門
(
おなりもん
)
から入ったので、いちどまぢかに眺めたのである。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
しかも
御成門
(
おなりもん
)
から増上寺に至るまでのお道筋一帯は大名諸侯の屋敷といわずお小屋といわず、およそ家と名のつくものは一軒残らず煙止めとなるならわしでした。
右門捕物帖:27 献上博多人形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
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芝園橋
(
しばぞのばし
)
で一度、
御成門
(
おなりもん
)
で一度、
田村町
(
たむらちょう
)
で一度、日比谷の角で一度。ちょいと待ちな、どこへ行く。
顎十郎捕物帳:19 両国の大鯨
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
そして
御成門
(
おなりもん
)
の電車停留所の方から傾斜をのぼつて來る男があると、どの男を見ても、先づ義雄の客ではないかと思つた。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
御成門
(
おなりもん
)
を出ると馬場があり、そのさきは武家屋敷がつづいている。真向から吹きつける風のなかを、丹三郎はけんめいに走った。けれども駕籠は見えなかった。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
神田から
御成門
(
おなりもん
)
までの切符代が無かつたのか、惜しまれたのかして、曾ては、その間を歩いて、夜中の一時半頃に我善坊へ歸つて來たこともある女だが、一緒になつてからは
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
成
常用漢字
小4
部首:⼽
6画
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
“御成門”で始まる語句
御成門外