“御息女所”の読み方と例文
読み方割合
みやすどころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
往生のさわりともなりぬべければ、御息女所みやすどころに会い奉り、わが思いのふかき一端を申して、心やすく臨終もせばやと、上人杖をつき、御所へ参りて、まりの坪のもとに、一日一夜ぞ立ちたりける……
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
志賀寺の上人しょうにんは、手に一尋ひとひろの杖をたずさえ、眉に八字の霜を垂れ、湖水の波に水想観すいそうかんを念じたもうに、折りふし、京極の御息女所みやすどころ、志賀の花園の帰るさを、上人ちらと見そめ給い、妄想起りて
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)