“御志（おんこころざし）” の例文
後鳥羽上皇の御志（おんこころざし）、朝権恢復の御志を継がれ、そちをはじめとして俊基など、誠忠志を同じゅうするもの、主上を翼賛しまいらせて、今度（このたび）の挙を計りたるに、われ若年とはいいながら
あさひの鎧 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
あの山城（やましろ）の皇居を海に近い武蔵（むさし）の東京に遷（うつ）し、新しい都を建てられた当初の御志（おんこころざし）に変わりなく、従来深い玉簾（ぎょくれん）の内にのみこもらせられた旧習をも打ち破られ、帝自らかく国々に御幸（みゆき）したまい
夜明け前：04 第二部下 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)