“御店”の読み方と例文
読み方割合
おたな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大勝の御店おたなの方から手伝いに来た真勢さんは日本橋高砂たかさご町附近の問屋を一廻りして戻って来て、た品物をそろえに出て行こうとしている。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御店おたなものの懇親会というところだろう」と評し合っているうちに、十六七の小僧が手摺てすりの所へ出て来て、汚ないものを容赦ようしゃなくひさしの上へいた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
東京では今でも御店おたななどという。魚の棚は魚商人が毎日または日を決めて魚の店を出した場所で、関西の都会にある魚町という町の名と同じことであろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)