御小用おこよう)” の例文
夜半よなか過ぎに、御小用おこように起きたことは、旦那樣も御存じだ相で、何時まで待つても戻らないので、手燭をつけて行つて見ると、縁側の雨戸が一枚開いて
時には隣に寝ています私の寝息をうかがう様にして、こっそりととこの中を抜け出して、御小用おこようにでもいらっしったのかと思っていますと、そのまま長い間帰っていらっしゃらない。
人でなしの恋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)