彩色絵さいしきえ)” の例文
手箱ほど部のかさなった、表紙に彩色絵さいしきえの草紙を巻いて——鼓の転がるように流れたのが、たちまち、べにしずくを挙げて、その並木の松の、就中なかんずく、山より高い、二三尺水を出た幹を、ひらひらと昇って
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)