弘蔵こうざう)” の例文
私の名まへが弘蔵こうざうと云つたところから、ぢいはたはむれて私を弘法大師と呼びました。私が、泥手どろてのまゝ跳びつくのもかまはず、ぢいは私をしつかりと抱きかゝへて、その長い髯を顔におしつけます。
海坊主の話 (新字旧仮名) / 土田耕平(著)