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弄花
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はな
ふりがな文庫
“
弄花
(
はな
)” の例文
奥では
弄花
(
はな
)
が始まったのか、小母さんの、いつものヒステリー声がビンビン天井をつき抜けて行く。松田さんは沈黙ったまま米を
磨
(
と
)
ぎ出した。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
神田で雑誌を出している友人の元へ、
弄花
(
はな
)
に往くと云う細君と
伴
(
つ
)
れ立って家を出て、二三日横浜あたりを遊び歩いて帰った日の細君の倒錯的な癖を彼は思いだした。
文妖伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
学校から
衆
(
みんな
)
が帰って来ると、
弄花
(
はな
)
の仲間も殖えて来た。二男の糺も連中に加わって、出の勝つ母親のだらしのない引き方を尻目にかけながら、こわらしい顔をしていた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
十時頃、山の学校から帰って来ると、お養父さんが、
弄花
(
はな
)
をしに行ってまだ帰らないのだと母は心配していた。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
するうちに、奥の暗い部屋で
差
(
さ
)
しで
弄花
(
はな
)
が始まった。主婦は小肥りに肥った体に、
繻子
(
しゅす
)
の半衿のかかった軟かい
袷
(
あわせ
)
を着て、年にしては派手な
風通
(
ふうつう
)
の
前垂
(
まえだれ
)
などをかけていた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“弄花”の意味
《名詞》
花を弄ぶこと。
花札で遊ぶこと。
(出典:Wiktionary)
弄
常用漢字
中学
部首:⼶
7画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“弄花”で始まる語句
弄花抄