店々みせみせ)” の例文
けだし、研屋も、床屋も、米屋も、道具屋も、それらは、皆わたしのうちの手近にあつまった、小さな、寂しい店々みせみせだった。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
それを見ると、茶袋の歩兵隊の中からまたしても鉄砲の音が聞え、楼々いえいえ店々みせみせの畳をかつぎ出して、それを往来の真中へ積んでたてを築くの有様でありました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)