幾方いくかた)” の例文
それでも前段は大きな古御殿ふるごてんに、美しい姫君の幾方いくかたか住んでおられる風情で、中古の絵巻物を見るようであり、芭蕉の附句つけくの方は是をもう戦国の軍記ものまで引下げている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)