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年貢米
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ねんぐまい
ふりがな文庫
“
年貢米
(
ねんぐまい
)” の例文
人も知るように、当時の諸大名が農民から収めた
年貢米
(
ねんぐまい
)
の多くは、大坂の方に輸送されて、金銀に替えられた。大坂は米取引の一大市場であった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
手紙には
新蔵
(
しんぞう
)
が
蜂蜜
(
はちみつ
)
をくれたから、
焼酎
(
しょうちゅう
)
を混ぜて、毎晩杯に一杯ずつ飲んでいるとある。新蔵は家の小作人で、毎年冬になると
年貢米
(
ねんぐまい
)
を二十俵ずつ持ってくる。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
年貢米
(
ねんぐまい
)
が千俵入るようになったお祝いだ。村中を招待するのに五日かゝったと言い伝えられている。
村一番早慶戦
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
その男は
年貢米
(
ねんぐまい
)
三斗七升に当たる宅地を二年前に宗太から買い取る約束をしたもので、代金二十五円九十銭も一時には支払えないところから、内金としてまず五円九十銭だけを納め
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そこまで帰って来れば、
尾張
(
おわり
)
の大領主が管轄の区域には属しながら、
年貢米
(
ねんぐまい
)
だけを木曾福島の代官山村氏に納めているような、そういう特別な土地の関係は、中津川辺と同じ
縄張
(
なわば
)
りの内にある。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“年貢米(
年貢
)”の解説
年貢(ねんぐ)は、日本史上の租税の一形態。律令制における田租が、平安時代初期 - 中期に律令制が崩壊・形骸化したことにともなって、年貢へと変質したが、貢租(こうそ)という別称に名残が見られる。その後、中世・近世を通じて、領主が百姓(農民でなく普通の民を指す)を始めとする民衆に課する租税として存続した。主に、米で納めるため、その米を年貢米(ねんぐまい)と呼ばれた。
(出典:Wikipedia)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
貢
常用漢字
中学
部首:⾙
10画
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
“年貢”で始まる語句
年貢
年貢控
年貢未進
年貢金納