平知盛たいらのとももり)” の例文
武州河越より平知盛たいらのとももりに進ぜしを河越黒、余りに黒い故磨墨するすみ、馬をも人をもいければ生唼いけずきなど、多く毛色産地気質等に拠って名づけたので、津国の浪速なにわの事か法ならぬ。
平知盛たいらのとももり清経きよつねの二将が、ものものしく押し下ったが、頼朝の軍に出遭うと、ひとたまりもなく、墨俣川すのまたがわにやぶられて、散走乱離さんそうらんりに、味方の統制すらつかない状態であるという沙汰も
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)