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平沙
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ひらさ
ふりがな文庫
“
平沙
(
ひらさ
)” の例文
また例の
平沙
(
ひらさ
)
の浦のいたずらな波がするすさびのように、
女軽業
(
おんなかるわざ
)
の親方の
身体
(
からだ
)
をでも、そっと持って来て、その辺の砂場へ捨てたのか、そうでなければ
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
平沙
(
ひらさ
)
の浦は
平常
(
ふだん
)
でも浪の荒いところですから、あんな
暴風雨
(
あらし
)
の晩に、一つ間違うと大変なことになりますね」
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
平沙
(
ひらさ
)
の浦から拾い上げた時、前後して、自分の
手許
(
てもと
)
から消え失せて、全く行方不明な船大工の清吉のことです。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こんな
性質
(
たち
)
の悪い洲崎下の外洋を見渡して、やや左へ廻ると、それが
平沙
(
ひらさ
)
の浦になります。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
無口で
朴直
(
ぼくちょく
)
なあの男、寝食を共にしていたあの男の
行方
(
ゆくえ
)
が、今以て不明である——女軽業のお角という女を
平沙
(
ひらさ
)
の
浦
(
うら
)
から救い出して、ここの生活に一点の色彩を加え出したと同時に
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
平沙
(
ひらさ
)
の浦の方へ潮を見に行ったか、天文台の方へ、観測に行ったか、どちらへも人を
馳
(
は
)
せると共に、造船所の職工のおもなる者は、当所の陣屋へ来て見ますと、右のような次第で、乱入者も
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“平沙”の意味
《名詞》
広く平坦な砂原。
(出典:Wiktionary)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
沙
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
“平沙”で始まる語句
平沙渺漠
平沙渺々