“幕廷”の読み方と例文
読み方割合
ばくてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町の者はまだ、幕廷ばくていの内意を知らない。それの分っている伝右衛門には、二月の昼も、うつつな気持であった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同じ緊張しきった幕廷ばくていの物々しさにしても、内匠頭刃傷の時は、誰の眉にも暗い悲痛な影がみなぎっていたが、今日の混雑のうちには、何処となく人生の明るさを見ているような明るさがあった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)