幅濶はばひろ)” の例文
幅濶はばひろ階子段はしごだんを下りると、板をかけ渡して湯殿へ交通が出来るようになっている、その湯殿の入口に、古ぼけた暖簾のれんを懸けてあるのが、何だか宿場しゅくばの銭湯をおもい出す
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
男は白い幅濶はばひろの襟をつけた服を着て、ステッキをついた左の手に鍔広つばひろのピュリタン帽を持つ右の手を重ね、女は雪白せっぱくのエプロンをかけて、半頭巾ボンネットを冠り、右の手は男の腕にすが
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)