布帛ふきん)” の例文
そこの長火鉢の傍には、黄色い布帛ふきんが懸けてある、彼の遅い朝の食台が待つてゐた。彼は急いで楊子を使ふと、そゝくさとその朝飯とも昼飯ともつかぬ物に向つた。
(新字旧仮名) / 久米正雄(著)