“川童”の読み方と例文
読み方割合
かっぱ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以前はもっぱらこれを田の神の神徳として礼讃したのであろうが、今ではこの両日とも水の災い、ことに川童かっぱの害をよけるというような方へ、傾いているのは変遷である。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
五五 川には川童かっぱ多く住めり。猿ヶ石川ことに多し。松崎村の川端かわばたうちにて、二代まで続けて川童の子をはらみたる者あり。生れし子はきざみて一升樽いっしょうだるに入れ、土中にうずめたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
今日中央部以西の日本において、やたらに人と相撲を取りたがるのは、川童かっぱと話がきまっている。土佐ではシバテンといって芝天狗しばてんぐの略称かとも考えるが、挙動はほとんと川童と同じである。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)