崩穴がけ)” の例文
だが、途中でその馬が、制する声も手綱さばきも聴かばこそ、崩穴がけや沼地のうへを飛び越え跳ね越えする時には、祖父は生きた心地もなかつたといふ。
一昨年をととしのこと、例のフォマ・グリゴーリエヸッチがディカーニカからやつて来て、たうとう新らしい馬車と鹿毛かげの牝馬もろとも、崩穴がけへ落つこちてしまつたといふ始末でな