崇顕そうけん)” の例文
「たれか聞いておけ。つかのま、具足を解いて、肌の汗を拭いたい。崇顕そうけんでも駿河でも、その間に戦況を聞きおいてくれい」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは、廊の外へきていた金沢ノ入道崇顕そうけんの声だった。が、目もくれずに。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
念をおされると、金沢の崇顕そうけんは、それにも、あとのことばが出なかった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)