岩群いわむら)” の例文
其外は、広い水田と、畠と、存外多い荒蕪地こうぶちの間に、人の寄りつかぬ塚や岩群いわむらが、ちらばって見えるだけであった。兎や、狐が、大路小路を駆け廻る様なのも、毎日のこと。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)