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岩窟
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いわあな
ふりがな文庫
“
岩窟
(
いわあな
)” の例文
だが——
岩窟
(
いわあな
)
の中の耀蔵は、
仆
(
たお
)
れなかった。一発は彼の脚を
掠
(
かす
)
め、一発は、岩窟の肌にぷすッと通った。——そしてあとの一発は、不発だった。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しばらく行くと眼の前に
岩窟
(
いわあな
)
の口があらわれた。すかして見ると
窟内
(
くつない
)
で
焚火
(
たきび
)
がトロトロと燃えている。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
辛くも、たどりついた一
寨
(
さい
)
——
宕渠寨
(
とうきょさい
)
のうちへ味方を収めると、彼は、きびしく
岩窟
(
いわあな
)
の門をふさぎ、渓谷の柵門を固め、また絶壁の堅城にふかく隠れて
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どこぞに
岩窟
(
いわあな
)
でもあるとよいに」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
前々から聞いていたことだが、
錦屏山
(
きんびょうざん
)
の
岩窟
(
いわあな
)
にひとりの道士がいるそうな。
紫虚上人
(
しきょしょうにん
)
といわれ、よく
占卜
(
せんぼく
)
を修め、吉凶禍福の未来を問うに、掌をさすようによくあたるという。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
彼は、
岩窟
(
いわあな
)
の外の光線によって、毎朝、岩壁へ爪の先で深く一筋ずつ
印
(
しるし
)
を彫っていた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
無論、
岩窟
(
いわあな
)
の中には、何ら口に入れるような物はない。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
岩
常用漢字
小2
部首:⼭
8画
窟
常用漢字
中学
部首:⽳
13画
“岩窟”で始まる語句
岩窟内
岩窟堂
岩窟牢
岩窟神社