山脊さんせき)” の例文
奥の院から山脊さんせきを走るところの樺木科の多い大見晴らしへの道は、筑波の男体から女体に通う道とよく似ております。月の光も漏らさないほどの密樹を分けて、やはり大見晴らしへ通う人があります。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)