山売やまうり)” の例文
風体ふうていからおすと、ひとくちに『山売やまうり』といわれる、あの油断のならない連中らしかった。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
四人の山売やまうりは、けわしい眼つきでキャラコさんの顔をながめていたが、そのうちに、きわだって背の高い、冷やかな顔つきをしたひとりが、三人のほうへ振りかえって、ささやくような声で、いった。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)