屈輪ぐりぐり)” の例文
室内に目立つのは、幾筋も藤蔓ふじづるを張って、それに吊下げて有る多数の印籠。二重物、三重物、五重物。蒔絵、梨地、螺鈿らでん堆朱ついしゅ屈輪ぐりぐり。精巧なのも、粗末なのも、色々なのが混じていた。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)