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少許
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ちつと
ふりがな文庫
“
少許
(
ちつと
)” の例文
『あれ、
少許
(
ちつと
)
も
其様
(
そん
)
な話は聞きやせんでしたよ。そんなら
聟
(
むこ
)
さんが出来やしたかいなあ——長いこと
彼処
(
あすこ
)
の家の娘も
独身
(
ひとり
)
で居りやしたつけ。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そこへ我輩が口を出すと、
前妻
(
せんさい
)
の子ばかり可愛がつて進の方は
少許
(
ちつと
)
も
関
(
かま
)
つて呉れんなんて——直に邪推だ。だからもう我輩は何にも言はん。家内の為る通りに為せて、黙つて見て居るのさ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
先刻
(
さつき
)
から御子守をして居やす。
其様
(
そん
)
なお前のやうな役に立たずぢやねえよ。ちよツ、何ぞと言ふと、直に口答へだ。父さんが
過多
(
めた
)
甘やかすもんだから、母さんの言ふことなぞ
少許
(
ちつと
)
も聞きやしねえ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
許
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
“少許”で始まる語句
少許位