小舘こだて)” の例文
城下の寺町に、小舘こだて梅園という女史の経営する女塾があり、藩士の娘たちに学問や諸芸を教えていた。紅梅会はその塾生たちの集まりで、毎年春と秋の二回、有志が組をつくって粟津へ旅行をする。
雨の山吹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)