“小八葉”の読み方と例文
読み方割合
こはちよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それぞれ小八葉こはちようの車で、前後のすだれを高々とかかげ、左右の物見窓も開かれていた。宗盛はもう白い浄衣じょういを身に着けていた。
儀装をこらした小八葉こはちようくるまは、そうして、道程みちのりにすれば実に短い——時間にすれば何万何千里にも値する歳月の遥けさをとおって、吉水禅房の前に着いた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
階前には、稚子ちごたちがそろう。牛飼は、小八葉こはちようの新しいくるまを、車寄くるまよせにひきだしていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)