将棊倒しょうぎだおし)” の例文
旧字:將棊倒
地を坤軸こんじくから掘覆ほりかえして、将棊倒しょうぎだおしせかけたような、あらゆる峰をふもといだいて、折からの蒼空あおぞらに、雪なす袖をひるがえして、軽くその薄紅うすくれないの合歓の花に乗っていた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)