射的屋しゃてきや)” の例文
「なに、おれはうで自信じしんがあるんだよ。せんだってもはま射的屋しゃてきやで、旦那だんな、どうかごかんべんねがいますって、あやまられたんだぜ。ねらったが最後さいご、はずしっこないからな。」
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
休んでいる芸人たちと楽屋外の裏通へ出て、その辺に並んでいる射的屋しゃてきやの店先に立ち、景物の博多はかた人形を射落いおとして見たり。やがてそれにもきれば再び二階の踊子部屋へ立戻るのである。
勲章 (新字新仮名) / 永井荷風(著)