富太郎とみたろう)” の例文
「少しこんがらかっているんですが、戸籍面では父金子富太郎とみたろう、母よし、となっていますが、事実はそれは母の両親、つまり私の祖父母に当っているんです」
娘のお雛と、その弟で四つになったばかりの富太郎とみたろうに、女中のお染と下男の六兵衛ろくべえを付けて、根岸の寮に置き、もっぱら身体の弱い富太郎の養生をさせておりました。