寄棲きせい)” の例文
そうして、その日から、さちよの寄棲きせい生活がはじまった。年の瀬、お正月、これといういいこともなくするする過ぎた。みぞれの降る夜、ふたりは、電気を消して、まっくらい部屋で寝ながら話した。
火の鳥 (新字新仮名) / 太宰治(著)