寂栞さびしおり)” の例文
私の今度の航海は必ずしも物の哀れの歌枕でも世の寂栞さびしおりを追い求むる風狂子ふうきょうしのそれでもなかった。ただ未だ見ぬ北方の煙霞に身もたましいもうちこんで見たかったのである。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)