容易タヤス)” の例文
世の中の歌よみが、こゝろを本とし、ことばを末だとして、容易タヤスく両者に軽重を定めて居るのは、今少し考へて見なければならぬと思ふ。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
松になびいて居る藤の花を単に形体的内容とし、人の心が時鳥になびくといふのを容易タヤスく、実質的内容として分つことが出来ないところに、此表現法の意味はある。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)