“宮戸座”の読み方と例文
読み方割合
みやとざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
筋は無論、翁から割当てられたもので、自分たち二人はほとんどその口授のままを補綴ほていしたに過ぎなかった。劇場は後の宮戸座みやとざであった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
まず須永の五六軒先には日本橋辺の金物屋かなものやの隠居のめかけがいる。その妾が宮戸座みやとざとかへ出る役者を情夫いろにしている。それを隠居が承知で黙っている。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あいつがまだ浅草田原町たわらまちの親の家にいた時分に、公園で見初みそめたんだそうだ。こう云うと、君は宮戸座みやとざ常盤座ときわざの馬の足だと思うだろう。ところがそうじゃない。
片恋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)