実跡じっせき)” の例文
自分はなお三十年の間かつて思い出したことのなかった、一つのなつかしい詩のようなことがらの実跡じっせきを見いだした。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
義務として愛国を呼称するの国民は愛国心を失いつつある国民なり、孝を称する子は孝子にあらざるなり、愛国の空言かまびすしくして愛国の実跡じっせきを絶つに至る、余は国を愛する人となりて
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)