実父じっぷ)” の例文
旧字:實父
ソレカラ唯今ただいま申す通り実父じっぷ同様の緒方先生が立会たちあいで、内藤数馬先生の執匙で有らん限りの療治をして貰いましたが、私の病気も中々軽くない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
実父じっぷの吉良上野介に似て、体つきも細くて背が高かったが、健康は実父ちちのようでなかった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長崎に居ること難しソリャう次第になって来た。その奥平壹岐おくだいらいきと云う人に与兵衛よへえと云う実父じっぷの隠居があって、私共はこれを御隠居様とあがめて居た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)