孝愍こうびん)” の例文
都をわれた献帝は、その翌年、地方で薨去せられたという沙汰も聞えた。玄徳はさらに嘆き悲しんで、陰ながら祭をなし、孝愍こうびん皇帝とおくりなし奉って、深くに籠ったまま政務も見ない日が多かった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)