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妖女
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ウェーヂマ
ふりがな文庫
“
妖女
(
ウェーヂマ
)” の例文
ところで、その間にも
妖女
(
ウェーヂマ
)
はぐんぐん高く昇つて、今はただ一つの黒い小さな点となつて上空にチラホラ隠見してゐるだけである。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
まるで切札なんか一枚もなく、やつと
並札
(
なみ
)
の十が上々で、
揃札
(
くつつき
)
ひとつないのに、
妖女
(
ウェーヂマ
)
の方では後からあとから
二二一
(
ピャチェリク
)
ばかり揃へやがる。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
あの森の中にはジプシイが住んでをつて、
妖女
(
ウェーヂマ
)
が火掻棒に跨がつて空を翔けまはるやうな晩に限つて、
巣窟
(
あな
)
から出てきて、鉄を
煉
(
う
)
つのぢや。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
妖女
(
ウェーヂマ
)
がまさしく何処か用事のある処へ乗つて行つたらしい箒がひとり翔んで後へ引つ返しつつあるのまで、はつきりと認めることが出来た。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
狂人のやうになつたペトゥローは、短刀を振りかぶつて
妖女
(
ウェーヂマ
)
にをどりかかりざま、まさにその手を打ちおろさうとした……。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
あの
妖女
(
ウェーヂマ
)
の仕業なのさ! ちえつ、ほんとに、このおいらが
皇帝
(
ツァーリ
)
か、それとも偉え大名ででもあつたら、先づ何を措いても
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
肌着ひとつの
妖女
(
ウェーヂマ
)
が牛の乳を搾りだしたのが見えるのだけれど、彼は身動き一つすることも出来ない——
呪術
(
まじなひ
)
にかけられてしまつてゐたのだ。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
そして、そこにゐるほどの
妖女
(
ウェーヂマ
)
といふ
妖女
(
ウェーヂマ
)
が残らず、酔つぱらつたやうな恰好で、珍妙な悪魔の踊りををどつてゐるのだ。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
妖女
(
ウェーヂマ
)
は彼の手からくだんの花をひつたくると、身をかがめて長いあひだそれに怪しげな水をふりかけながら、何か口のなかで呪文を呟やいてゐた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「で、その
妖女
(
ウェーヂマ
)
は?」と、涙のいつぱいにたまつた眼をじつと男にそそぎながら、おづおづとハンナが遮ぎつた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
醜悪きはまる化生のものが彼の眼前を群れをなして駈けまはつた。
妖女
(
ウェーヂマ
)
は首を刎ねられた屍を両手にかかへこんで、狼のやうにその血をすするのだつた……。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
可哀さうな
令嬢
(
パンノチカ
)
は自分の継母が
妖女
(
ウェーヂマ
)
であつたことと、自分がその片手を斬りおとしたことをさとつた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
ところが、
妖女
(
ウェーヂマ
)
はさすがに尻尾をみせないや。彼女は
水底
(
みづぞこ
)
で水死女のひとりに化けてしまつたのだ。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「あの海千山千の
妖女
(
ウェーヂマ
)
の舌は、あんなことを言つて、あれでちつとも痛くはならねえのかなあ!」
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
それにあの人の心臓は鉄で出来てゐるの、あの
妖女
(
ウェーヂマ
)
が地獄の火で打つてやつたのさ。どうしてお父さんは来ないんだらう? もう
疾
(
とう
)
に殺される時なのに、それを知らないのかしら。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
あんなに長い! そして火のやうに真赤に灼けてるわ! お前はてつきり
妖女
(
ウェーヂマ
)
よ! ああ、お前が
妖女
(
ウェーヂマ
)
なら、さつさと消えておしまひ! お前はあたしの坊やを浚つていくだらうから。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
“妖女”の意味
《名詞》
容姿が美しく男性を惑わす女性。妖婦。
魔女。
(出典:Wiktionary)
妖
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“妖女”で始まる語句
妖女神
妖女物語