好嫌すききらい)” の例文
長いことお雪は豊世に対して、好嫌すききらいの多い女の眼で見ていた。「豊世さんも好いけれど……」とかなんとか言っていたものであった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
好嫌すききらいは別として、こちらで他に求める条件だけは、ちゃんとこちらにも整えてあるんだから、あながち身勝手ばかり謂うんじゃない。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)