奴婢どひ)” の例文
けっして英国人の奴婢どひでない以上はこれくらいの見識は国民の一員としてそなえていなければならない上に、世界に共通な正直という徳義を重んずる点から見ても
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかもこの無頼ぶらいの夫にして、つとに温良貞淑の称ある夫人明子を遇するや、奴婢どひと一般なりと云ふに至つては、誰か善く彼を目して、人間の疫癘えきれいさざるを得んや。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
叔母とその奴婢どひやからは、皆玄関に立併たちならびて、いずれも面に愁色しゅうしょくあり。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)