“奈良晒”の読み方と例文
読み方割合
ならざらし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時は十二月の中旬なかばで、伊勢は暖いにしても、那古なこうらからこの峠へくる風は相当に肌寒いが、駄賃馬に乗っている客は、奈良晒ならざらしのじゅばんに袷一重あわせひとえ、その上に袖無そでなし羽織をかけてはいるが
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)