奇異きたい)” の例文
古い港の町、燈台の見える海、奇異きたいな女の風俗などのついた絵葉書が、そこへ取出された。三吉は思いついたように、微笑えみを浮べながら
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
差出さしいだすを新三郎が手に取上とりあげて見ますれば、飯島の娘と夢のうちにて取交とりかわした、秋野に虫の模様の付いた香箱の蓋ばかりだから、ハッとばかりに奇異きたいおもいを致し
『しかし——奇異きたいなことが有れば有るものだ。まあ、貴方の死んだ夢を見るなんて。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
奇異きたいなことを言うね」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)